【ライブレポ】the pillows 30th Anniversary "LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA"

10月17日(木)横浜アリーナにて開催された
the pillows 30th Anniversary Thank you, my highlight vol.05
"LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA"に行って参りましたのでレポします。

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ホテル到着

横浜駅近くの新横浜国際ホテルを宿としました。
16時頃に新横浜駅に到着し、まずはホテルにチェックイン。
ライブは18時開場、19時開演でしたのでしばらく部屋で休みました。

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横浜アリーナ到着

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ホテルから5分弱歩き、18:00前に横浜アリーナに到着すると、入場を待つ長蛇の列!
外国人のお客さんも多く、世界中からバスターズが集結しているのだなと感じました。

会場入り

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18:30頃に会場入りし席につきました。
今回の席はステージをほぼ正面から見ることのできるスタンド席でした。
スタンド席を選択した理由は、
普段、ライブハウスでは近い距離でライブを観ているということもあり、
この日は1万人以上が集結する歴史的なライブをオーディエンス込みで
全体的に俯瞰したいと思ったからです。

OPムービー!

19:05頃に会場の照明が消えると、
モニターにメンバーの幼少期から現在に至るまでの写真が映り、
その写真に合わせてメンバーそれぞれの母親が、
「この頃はこういう性格の子だった」とか、
「この頃にギターを始めた」とかを
肉声で語るOPムービーが上映されました。

各メンバーの母親が、
「pillowsが30年間やってこれたのはファンのおかげ」と語ったり、
ドラムス佐藤シンイチロウ氏のお母さんが、
「去年亡くなった主人も今回のライブを観たかったと思う」と語ったり…
最初から泣いてしまいそうになりました。

メンバーは最年少の山中さわお氏(vo)が50歳、最年長の真鍋吉明氏(gt)が56歳
であり、母親はいずれも後期高齢者と推測されるわけですが、
何年たっても子と親の関係性は変わらないこと、
ロックスターも人の子であることを感じました。

ライブスタート!

OPムービーが終わると、
「この世の果てまで」をアカペラで歌うさわおさん(vo)の声が会場に響き渡り、
バンド演奏が始まると同時にステージの赤い幕が中央から開き、
メンバーが姿を見せました。

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セットリスト

セットリストは以下の通りです。

 1.この世の果てまで
 2.MY FOOT
 3.Blues Drive Monster
 4.アナザーモーニング
 5.スケアクロウ
 6.バビロン 天使の詩
 7.I know you
 8.サリバンになりたい
 9.LAST DINOSAUR
 10.Please Mr. Lostman
 11.No Surrender
 12.Kim deal
 13.ぼくはかけら
 14.1989
 15.ニンゲンドモ
 16.雨上がりに見た幻
 17.サード アイ
 18.Advice
 19.Swanky Street
 20.About A Rock'n'Roll Band
 21.LITTLE BUSTERS
 22.Ready Steady Go!
 アンコール1
 23.ストレンジ カメレオン
 24.ハイブリッド レインボウ
 アンコール2
 25.Ride on shooting star
 26.Funny Bunny
 アンコール3
 27.Locomotion, more! more!

バスターズなら分かると思いますが、
各年代の代表曲だらけのセットリストです。
まさに30年間の集大成のライブだったんだなと実感しましたし、
これほどの神曲を量産してきたthe pillowsの凄さを改めて思い知らされました。
そして3度のアンコールを含めた全27曲が披露され、
3時間にもおよぶ大満足のライブでした。

全曲良かったですが、心に残っているのは「Funny Bunny」です。
サビの部分の1万2000人による合唱は鳥肌ものでした。
当方も柄にもなく大声で歌いました。

各メンバーのMC

Adviceの演奏終了後、各メンバーのMCがありました。

サポートベースの有江嘉典は、
the pillowsの30年の歴史のほんの一部だけど、関わることができて本当に光栄。
今日はみんな(お客さん)と同じようにthe pillowsの30周年をお祝いする気持ちで
心を込めて演奏します」と述べました。
有江さんの謙虚な人柄が表れたMCだったと思います。

ドラムスの佐藤シンイチロウは、
お母さんの天然エピソードを披露し、
最後に「お母さんごめんなさい!1万人の前で話しちゃいました」と述べ、
会場は笑いに包まれました。

ギターの真鍋吉明
「ここまでこれたのはメンバーはもちろんのこと、支えてくれたスタッフ、
そしてファンのみんなのおかげ。本当にありがとう」
感動的な言葉を残しました。

MC明けのSwanky Street

真鍋氏が感動的な言葉を残した流れで、名曲「Swanky Street」を披露。
ところがイントロ部分でミスがあり、曲が止まってしまうというハプニング(笑)。
さわお氏は真鍋氏に対して「お前が柄にもない感動的なことを言うからだ!」
言っていました(笑)。
また、「俺たちやっぱりポンコツだな~
こんなでかいセット組んでもらって、途中で曲が止まるってある!?
大学生バンドみたいだ(笑)」とも述べていました。

印象的だったさわお氏の言葉

今回のライブではさわお氏はMC少なめで、あまり多くのことを語りませんでした。
しかし、印象的な言葉をいくつか残してくれました。

特に、印象的だったのが、アンコール後のMCです。
演奏終了後、他のメンバーがステージからはけ、さわお氏がステージ中央のマイクへ。
ライブの感想だったり、ファンへの感謝を述べるのかと予想していましたが、
「俺は音楽業界を信用していない。でも君たちのことは信じたいよ。」
と一言だけ述べ、ステージを後にしました。
最初は「え!?それだけ!?」とも思いましたが、
the pillowsの30年間がよく表れた一言だったと感じています。

また、三度目のアンコールの前には、
「若いころの俺たちを、そして今の俺たちを支えてくれているもの。
それは普遍的なもの。
古いも新しいもない!それがロックンロールだ!と叫び、
「Locomotion, more! more!」の演奏へ。
かっこよすぎです…。

寂しさも感じた

これまでthe pillowsのライブに多く参戦してきました。
ツアーの度に近くの街の会場に行き、時には遠征も行ってきました。
当たり前のように、the pillowsの音楽が自分の人生に寄り添ってくれていましたが、
それが永遠ではなくいつか終わりが来るものだと感じました。

解散はしないにしても、メンバーは全員50代ですし、
これまでのペースでアルバムを作ったり、ツアーをまわるといったことが
できなくなるのはそう遠くない未来でしょう。
また、アニバーサリーライブに関しても、10年後の40周年に現役バリバリで
今回のような大きな会場でライブを行うとは想像しづらいです。
さわお氏も同様のことをpodcastで述べていました…。

このようなことをライブが終わった後、雨の中を歩きながら考え、
凄く楽しかったライブのはずなのに、寂しさを感じる自分がいました。
そして、終わりが来るときまで全力で彼らの音楽を追い続けようと決意しました。

総括

名曲ばかりの全27曲におよぶ大満足のライブでした。
世界中から集結したバスターズがthe pillowsの音楽に酔いしれる景色が
目に焼き付き、今後も忘れることがないものとなりました。

当方は、the pillowsの音楽から大きな影響を受けました。
音楽性はもちろんのこと、人格形成にもそれはおよびます。
今後も終わりが来るまで自分の人生にthe pillowsの音楽が寄り添い、
大きな影響を与え続けてくれるでしょう。